Lecture #2
津波の後は、旅の者に満たされる
木村周平(文化人類学、筑波大学助教)
木村周平(文化人類学、筑波大学助教)
トルコで災害リスクを住民の目線から調査してきた人類学者の木村周平は、3.11後の東北の沿岸被災地でもフィールドワークを重ねてきました。過去の災害の経験はどう未来の災害の備えに転化するのか。そこに何か問題はないのか。例えば防潮堤は住民の安全を保証するべきものですが、彼らと海を決定的に分断してしまう壁でもあります。地域を形づくる多層的な時間を手がかりに、復興について考えます。
日時 | 2017年11月25日[土]17:30-19:30 |
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会場 | トーキョーアーツアンドスペース本郷 |
定員 | 50名 |
お問い合わせ | info@impurityimmunity.jp |
1978年名古屋生まれ。筑波大学人文社会系助教、文化人類学者。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。博士(学術)。トルコと日本で災害の調査を行う。主な著作に『震災の公共人類学:揺れとともに生きるトルコの人びと』(世界思想社、2013年)、『リスクの人類学:不確実な世界を生きる』(共編著、世界思想社、2014年)、“When a seawall is visible: Infrastructure and obstruction in post-tsunami reconstruction in Japan,” Science as Culture 25 (1)など。