Lecture #1

有刺鉄線越しの「アジア人種」ー日系北米文学における先住民化の系譜

加藤有佳織(北米文学、慶應義塾大学助教)

日系移民が太平洋を渡りアメリカへたどり着いて以降、彼らはベーリング海峡を渡った北米先住民と共通の出自をもつ「アジア人種」として、同一化と差異化のダイナミズムのなかにありました。そのひとつの局面として、太平洋戦争時下に行なわれた日系人強制収容を挙げることができます。先住民居留地政策と連動していたこの政策の下では、日系人にとって、収容所の有刺鉄線の向こう側にいた先住民は、共同体の仲間であり他者でありました。彼らとの協働は今どのように想像されるのか、その一端をCynthia KadohataやPerry Miyake、Karen Tei Yamashitaの作品から考察します。

日時 11月3日[金]17:00-19:00
会場 トーキョーアーツアンドスペース本郷
定員 50名
お問い合わせ info@impurityimmunity.jp
  • 加藤有佳織

  • KATO Yukari
  • 北米文学、
    慶應義塾大学助教

慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(Ph.D. 2014年)。慶應義塾大学文学部助教。専門は日系北米文学・文化。主な論文は「大草原の日系移民——Hiromi Goto, The Kappa Child (2001)をめぐる一考察」『日本アメリカ文学会東京支部会報アメリカ文学』74号(2013年)、「ラナルド・マクドナルドの文学史——「日本冒険記」、エヴァ・エメリー・ダイ、三浦綾子、吉村昭」「MESAシンポジアム特集——インターエスニック/クロスエスニックの可能性」『多民族研究』8号(2015年)、“Pioneer Narrative of an Internee Girl: Cynthia Kadohata’s Weedflower (2006) and Nikkei Reclaim for the American West.” The Journal of the American Literature Society of Japan No.13 (2015)など。

  • トーキョーアーツアンドスペース本郷
  • 東京都文京区本郷2-4-16